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さあ、行政書士試験本番まで1か月となりました。
何回かは、模試や去年の問題をやったとは思いますが、解く順番は決めましたか。
行政書士試験に限らず、あらゆる試験に共通するのですが、まず大事なことは
① 順番通りに解かなくて良い
② 時間は細かく決めすぎない
③ 問題を見切る時間を決める
ということです。まあどこにでも書いてあるのもあれば、違うのもありますかね。
今回は①順番通りに解かなくて良い、についての話。
ただ、受験生向けの1番最初でも書きましたが、これは筆者の一例なので、どんどん
自分用にカスタマイズして使ってください。
① まずは一般知識
これは大事です。これから試験を受ける方はご存知だと思いますが、順番通りに解くと最後の3問(問58~問60)は、一般知識の文章理解です。
文章理解の問題は、ちゃんと読めば解ける問題です。
ただし、時間はそこそこ必要です
つまり、この問題を最後に残して時間が足りなくなると、取れるはずの(取らなければいけない)問題を落とすことになります。たま~に難しい
のが出ることもあったりしますが…。
そこで、筆者のおすすめは
まずは、★ 一般知識の問題(問47)から解く
ということです。とにかくここで6問確保できなければ、他の問題を解く意味はほぼほぼ無いのですから、まず一般知識をしっかり片付けましょう。
ここでのポイントは問47から7~8問出る、政治・経済・環境ジャンルの問題。ここには、「そんなん知るか‼」という問題も出れば(昨年=2022
年であれば問52あたり)、「これがわからなかったら、他の問題が全問正解でも不合格でいいんじゃね」という問題(昨年なら問53)も出ます。
なので、まずは6問です。6問合ってればひとまず権利獲得です。6問取れてそうなら落ち込む必要はありません。法令科目で取り返すべく気合を
入れて、10問以上取れてそうなら油断をせずに法令科目へ行きましょう。
万一5問以下しか手ごたえがなければ…。一般知識は5択です。勘、または運、もしくは日ごろの行いが良ければ(?)、当たっている可能性は
あります。それを信じて法令科目をがんばりましょう。
② いよいよ法令科目
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ここでは、まず
⑴ 5択問題から解く
⑵ 記述式から解く
の、2つの考え方があります。で、どちらにするかは、一般知識の手ごたえによって変える、というのが戦略的と言えるでしょう。
A 一般知識で40点(10問)以上取れてそう
この場合法令科目の目標点は140点になります。ただ、もしものことも考えて8点(5択2問)ぐらいの上積みを目指してもいいでしょう。
5択問題(160点)と多肢選択(24点)で184点あるわけですから、ここで75%確保できれば138点です。よって、この場合は
5択問題⇒多肢選択問題
の順で解くのが良いでしょう。ちなみに75%というのは、こちらの記事を参照してください。
参照 ⇒ 目指すは75%
これで、記述は2点でOKとなります。75%は極端でも7割で128点。記述は何も書けなければ0点ですが、目標12点なら気持ち
に余裕ができるはずです。部分点(あてになりませんが)を拾えれば届く数字です。
下手に記述から手を付けて、これで間違いないというレベルの解答が書ければいいですが、時間だけ取られて微妙なレベルの解答になると
5択問題、さらにこの場合、最後に手を付ける多肢選択問題で時間不足になってしまいます。多肢選択問題は多肢といっても、それぞれに入る
語句はせいぜい多くて3~4つに限定されるはずなので、実際に入れてみて読んでみれば絞れる場合も多いはず。
まずは、しっかり選択問題で点を取りにいきましょう。
B 一般知識で6・7問ぐらいしか取れてない
一般知識が20点台(24点or28点)の場合です。この場合は5択+多肢選択の184点の7割(128点)を取っても、まだ記述で30点
近くの点数が必要です。なので、この場合は
記述問題に取り組む⇒選択問題(⇒記述問題の解答をまとめる)
方が良いでしょう。30点目指すのであればしっかりした答えが必要です。少なくとも1問は完答または完答に近いレベルの解答が欲しいです。
まずは、記述(問44~46)の各問題を見て、最低限論点が何かはつかみましょう。一言一句まできっちり書ききれればベストですが、字数の
調整や、細かい体裁まで整えると時間を取られすぎることもあるので、“取り組む”です。なので最低限
答えを作るためのキーワード
を書いておきましょう。この記述問題の文章の作り方は近々書きます。
ひとまず、記述問題の答えを書くか、最低限あとは、まとめるだけの段階にしてから選択問題に取り組むのが良いと思います。
③ 5択問題の解き順
5択問題の解き順に関しては、どの分野から解くのが良いとか、どの分野の何問目から解く、とかありますが、筆者としては
複雑な順番にはしない
というのをが鉄則と思います。
模試をやったり、市販の想定問題などをみればわかりますが、解答用紙は分野ごとではなく、ただ10問ずつ4列縦に並んだ形です。
下手にこねくり回した順にすると、解答用紙の答えを塗る場所に神経を使う羽目になります。せいぜい
A 問1から順に解く
B 行政法 ⇒ 民法 ⇒ 商法 ⇔ 基礎法学・憲法(民法のあとはどちらでも可)
の、どちらかでしょう。Bの場合はおそらく、問8スタートで民法終わりの問35まで問題が連続するので、最初に塗るところを気を付ければ、塗り
間違いに神経を使わなくてすむでしょう。
解き順 まとめ
というわけで、筆者の見解としては
● ① 一般知識(問47)から解く ⇒ ② ①で点が取れていれば選択問題(問1~問43)、取れていなければ記述問題(問44~46)
● 選択問題では、A 問1から順に解く または B 行政法 ⇒ 民法 ⇒ 商法 ⇔ 基礎法学・憲法(民法のあとはどちらでも可)
というのが、おすすめです。
あくまで、筆者の独断によるものです。納得できるなら試してみてください。その上でご自身でブラッシュアップしていただいてOKです。
参考にしていただければ幸いです。次回、早いうちに時間編をアップします。それでは、また。