結論としては、FP＝ファイナンシャルプランナー、と考えれば、誰でもなれます。
では、ファイナンシャルプランナーとはいったい何をする人なのか。
その話をするには、まず“ファイナンシャルプランニング”という言葉の説明が必要です。
ファイナンシャルプランニングとは
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法
のことです。 （日本FP協会 ホームページ ファイナンシャルプランナー（FP)とは より）
で、ファイナンシャルプランナーとは、相談者の夢や目標のために、このファイナンシャルプランニングを用いてサポートする専門家
となります。
では、この “専門性”を担保するのは何かといえば、まずは、試験、ということになり、試験に合格すると有資格者となるのですが、FPの場合
この辺が少々ややこしいのです。
まず。国家資格であるFP（あえて略称で書いてます～正式名は後ほど）技能士の試験が、３級➡２級➡１級とあります。
さらに、日本FP協会が認定している民間資格の CFPⓇ（上位資格）とAFPの２つの資格があります。
この２つが完全に別個のものかというと、そうではなく、この２つが結びついているのです。
民間資格のAFPの認定を取得するには、国家資格であるFP技能士２級の合格が必要です。
（さらにAFP認定研修受講修了という条件はあります）
そして、CFPⓇの認定を取得するには、下位資格のAFPの認定が条件となります。
（こちらも他に条件があります）
つまり、CFPⓇ・AFP認定者は、最低でもFP２級資格の保有者となるわけです。
では、FP技能士の、この “FP” とは何の略か？ ファイナンシャルプランナーの略ではありません。
そもそも、プランナー(planner)の この“(n)er” は、“人”を表すので、FPがファイナンシャルプランナーだと
ファイナンシャルプランをする人の 技能の人、という”頭痛が痛い”的なことになるわけですね。
この“FP”は、ファイナンシャルプランニングの略です。つまりファイナンシャルプランニングを行う技能の持ち主ということです。
ということは、職業名として、ファイナンシャルプランナーというのは、認知されてきていると思いますが
ファイナンシャルプランナーという資格は無いのです
資格が存在しないということは、誰でも名のって良い・・・ということになります。これが、冒頭の話になるわけです。
さらに・・・ファイナンシャルプランニングを行うこと自体には資格はいりません。
この辺のからくりは、“ファイナンシャルプランニング技能士”という国家資格がどのようなものなのか、という事と関係してきます。
それは、また別の機会で。
ちなみに、民間資格であるCFP®、AFPは、日本FP協会が商標登録しているので、無資格者は勝手に名乗れません。
さらに、これらの有資格者が、名刺に表記するときは“〇級ファイナンシャルプランニング技能士”、“CFP®”、“AFP”と表記しなければなりません。
よく、メディアなどで、専門家を紹介するとき、紹介欄に“ファイナンシャルプランナー”と、表記されていることがありますが
資格名は違うという事は、頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。